みなさん、こんにちは
和風館ICHI東京店です❣️
今回は着物を仕立てるときに、とても関わりのある道具のひとつ
「針」にまつわるお話をしたいと思います✨
みなさん「針供養」ってご存知ですか❓❓
「事八日※➀」に1年間お世話になった道具を片付け、感謝や供養する風習があります。
道具の供養として代表的な行事が「針供養」です。
「針供養」は12月8日に行う地域と2月8日に行う地域があり様々ですが、
東日本では2月8日に西日本では12月8日に行われる事が多いようです🤔💡
この日付の違いは「事始め・事納め」の捉え方の違いが影響しています。
※➀12月8日と2月8日を「事八日(ことようか)」といい
様々な事を始めたり、納めたりする日とされてきました。
針は着物を仕立てるのに大切な道具👘
江戸時代に針の労をねぎらい裁縫上達を祈る祭りとして広まりました。
針仕事は女性にとって、とても大切な仕事でした。
お世話になった折れた針や古くなった針へ感謝の気持ちを込めて
柔らかい豆腐やこんにゃくに刺し、神社に納めたりして裁縫の上達を願いました💓
豆腐などの柔らかいものに刺すのは、これまで硬い生地などを刺してきた針に対し
最後は柔らかいところで休んでいただきたいという気持ちや、
供物としての意味があると言われています😌
また、色白の美人になる、まめに働けるようになど、由来には諸説あるようです。
東日本では「事八日」に妖怪や厄神が家を訪れるので身をつつしむ日とされ、
この日は一日、針に触れないようにしました。
江戸の町では、妖怪や厄神を追い払うまじないとして、
目籠をくくりつけた竹竿が街中に立ち並んだそうです。
また「お事汁※②」という味噌味の汁物を魔除けの為に食べる習慣もありました🍲
現在でも、事八日には目籠やニンニクなどを庭先に置くという風習が残っている地域もあります。
※②事八日の日に無病息災を祈って食べる野菜たっぷりの味噌汁が「お事汁」です。
元々は芋、大根、人参、ごぼう、小豆、こんにゃくの6種類の具を入れて作った味噌汁で
地方によって、入れる具材はいろいろあるようです。
「針供養」はなかなか聞き慣れなくなった行事ですが、
「ものを大切にする」という事を再確認する機会ですね😊
※上記はスタッフ調べによるものです。
お住いの地域やご家庭によっては内容が異なる可能性がございます。