振袖クリーニングのタイミングや料金は?小物などのケアも徹底解説!
成人式の女性の衣装といえば、華やかな振り袖ですよね。成人式当日に前撮り、ほかには初詣、結婚式やパーティーに参列する際など、振袖を着る機会は何度か訪れます。
ところで、振袖は洗えるのでしょうか?普段着のほとんどは着るたびに洗濯をしますが、振袖を家で洗うなんて想像ができないはず。
この記事では気になる振袖のクリーニング事情を深掘りします。クリーニングに出すタイミングや頻度、クリーニングで振袖がどうお手入れされるのかも詳しくまとめました!
京都と東京に店舗を構えるキモノショップ『和風館ICHI』では、振袖のレンタル・販売を行っています。
振袖レンタルのメリットは、着用後の振袖をそのまま返却できること。ご自宅でのお手入れやクリーニングにかかる手間は一切不要ですので、着終わった状態のまま当店へご返却いただければかまいません。
成人式は、大人への仲間入りをお祝いする大切なイベントです。とっておきのハレの日を彩る衣装をお探しなら、ぜひ一度当店の振袖ラインナップをご覧くださいませ♪
クリーニング不要・着付けに必要なものも一式そろう『和風館ICHI』の振袖レンタル!
振袖のクリーニングのタイミングは?しなくても大丈夫?
振袖を長持ちさせる秘訣は、適切なタイミングと方法でお手入れすることです。ひと昔前は「振袖はクリーニングしない。着たあとは干して片付ければよい」と考える人が少なくありませんでした。
しかし現代においてこの考えはNG。どれだけ丁寧に扱っても、一度身に着けた振袖は汚れています。
振袖についた汚れはシミやカビ、変色の原因になることも。たった1回、数時間着ただけの振袖であっても、次に着る予定がないのなら一度クリーニングに出しましょう。
シミが出来ている場合はすぐにクリーニングをしよう
着用後の振袖は、クリーニングへ出す前にハンガーにかけて全体をチェックします。汚れていないか、シミになったところはないか確認し、あればクリーニング店へ持ち込む際に伝えられるよう場所を覚えておいてください。
汚れやすい振袖の箇所は以下のとおりです。
・衿まわり
汗が染みやすいほか、ファンデーションやフェイスパウダーがつきやすい箇所。振袖を着て食事をする場合は食べこぼしで汚れてしまうこともあります。
・袖
袖口は皮脂汚れがつきやすいほか、長い袖をうっかり引きずって汚してしまうケースは少なくありません。
・裾
雨の日の泥はねや砂ぼこりで汚れやすい箇所です。しゃがむ動作で裾を引きずるなどして地面に擦れてしまうのも汚れの原因に。
シミもなくすぐ着る予定の場合は?
振袖のクリーニングは短くて2~3週間、平均で1ヵ月ほどかかります。落ちにくい汚れやシミがついていれば、さらに長い時間がかかることも。
振袖の着用後、すぐにまた着る機会があるのなら一旦クリーニングには出さなくてもかまいません。
前述したように脱いだ振袖はハンガーにかけ、室内で半日~1日ほど陰干ししたあと一度畳んで収納しましょう。
しばらく着る予定がない場合は?
振袖を着る用事がすべて済み、しばらく着る予定がない場合はクリーニングに出してください。特に汚れが見当たらなかったとしても、袖を通した振袖には見えない汚れが蓄積しています。
「次に着る機会があればその前にクリーニングに出せばいいか」とほったらかしにするのもご法度!
振袖を汚れたまま放置するとカビが生えたり変色したりする可能性があるため、着たあとは早めにクリーニングへ出すことも大切です。
久しぶりにタンスから出した振袖が傷んでいたらショックですよね。思い出の振袖を美しく保つためにも、着終わった振袖はすぐクリーニングに出し、キレイにしてから保管するようにしてくださいね。
振袖クリーニングの頻度
振袖は着用するごとにクリーニングするのが理想的です。衣類のクリーニング頻度は大まかに決まっており、たとえば冬物のコートやスーツは1シーズンに1回、学校制服は月1回ほどクリーニングに出すご家庭が多くなっています。
その点、振袖は「着たらクリーニング!」と覚えておけばよいため、洗うタイミングを迷うことはなさそうですね。
振袖クリーニングはどこに出す?選び方は?
いざ振袖をクリーニングに出すとなっても、どこで受け付けてくれるのか分からない方は少なくないのでは?振袖クリーニングを依頼するお店の選択肢と、それぞれの特徴や強みを以下の表にまとめました。
依頼先 | 特徴・強み |
---|---|
クリーニング店 | 全国各地に点在しているため、近所に店舗があれば持ち込み・受け取りがしやすい。店舗の選択肢が多いため、各店の特徴(技術の高さ、実績、料金など)を比較した上でクリーニングを依頼できる。 |
呉服店 | 着物の専門家であるため、安心して振袖のクリーニングを任せられる。着物に関して気になることがあれば質問できる。 |
着物クリーニング専門店 | 着物のクリーニングに特化しているため信頼度が高い。ネット上でサービスを展開している店であれば宅配クリーニングを依頼できるのも強み。 |
一般的なクリーニング店に依頼したい場合は、まずその店が振袖のクリーニングに対応しているかどうか確認しましょう。
また、振袖など特殊な衣類のクリーニングは専門の業者へ外注されることもあるため、どのようにクリーニングが行われるか事前に確認しておくことも大切です。
大切な振袖を丁寧にクリーニングしてもらうためには、なにより情報収集を忘れてはいけません。
Webサイトでの確認や事前の問い合わせで、以下のポイントは確認しておくと安心です。
①どのような洗い方をするか
②料金はいくらかかるか
③どれくらいの日数で仕上がるか
④オプションの有無・内容(染み抜き、カビ取り、汗抜き、紋書きなど)
⑤補償の有無・内容
クリーニング店によっては、ほかにも以下のような独自メニューを展開しています。
・クリーニングした振袖を一定期間保存してくれる『保管サービス』
・急いで仕上げてほしいときに役立つ『特急仕上げ』
・ほつれを直す『ほつれ修正』
・振袖のリメイクやサイズ合わせを行う『仕立て直し』『サイズ直し』 …など
大切な振袖をどう扱ってほしいか、必要なオプションやメニューはなにかを考えながら、信頼できるお店にクリーニングを依頼してくださいね。
『和風館ICHI』がレンタルする振袖は、クリーニング不要でそのままご返却していただけます!
好きな振袖を選んだら申し込み、手元に届いたらあとは同梱の小物を用いて着付けするだけ。着終わったらそのまま当店まで送り返していただくだけなので、クリーニングに関わる手間や費用は一切かかりません♪
クリーニング不要・着付けに必要なものも一式そろう『和風館ICHI』の振袖レンタル!
振袖クリーニングでやってもらえることは?
クリーニングに出したあとの振袖はどのような手順で洗われるかご存じですか?ここでは基本の洗い方とあわせて、染み抜きや汗抜きなどの追加オプションで行われる作業も解説します。
全体を洗う丸洗い
振袖の基本のクリーニング方法は、専用の洗浄溶剤を使った丸洗いです。クリーニング用語では『ドライクリーニング』と呼ばれます。
この溶剤は皮脂やファンデーションなどの油性汚れを落とすのに効果的ですが、汗をかいたり雨で濡れたりした水性の汚れを落とすのは苦手です。
油性汚れでもべったりこびりついたもの、時間が経ったものは落としきれない可能性があります。
染み抜き
シミの原因にあわせて最適な洗浄剤や道具を選び、ひとつひとつ丁寧に染み抜きを行います。丸洗いでは落ちなさそうな気になる汚れがあれば、あわせて染み抜きも依頼したほうがよいかクリーニング店に相談を。
染み抜きはシミの数や作業内容に応じて料金が加算されていくのが一般的です。シミが多いほど、頑固なほど金額は高くなりやすいことを覚えておきましょう。
汗抜き
水性汚れに強い溶剤や蒸気による洗浄、水洗いなどの方法で振袖に染み込んだ汗を落とします。
汗汚れは乾くと見えなくなるため、着用後の振袖の汚れチェックの際に見落としがちです。
「汗をかかなかったんだな」「汚れていないから、汗抜きは不要だな」と判断するのは要注意!たとえ寒い季節でも人はけっこう汗をかきます。
汗にはたくさんのミネラル成分が含まれるため、放置するとシミになってしまうことも。後悔しないためにも汗抜きは依頼しておくと安心です。
カビ取り
振袖にカビが生えると、見た目の美しさが損なわれる上にニオイが気になることも。くわえてカビは放置するとどんどん繁殖するため、早めにカビ取りをしないと徐々に範囲が広がり、振袖のダメージも深刻になっていきます。
カビ取り作業の内容は、振袖の状態やカビの進行状況により異なります。以下の表によく用いられる作業の一例をまとめました。
洗い張り | 着物をほどき、反物(布の状態)にして洗浄する。全体的にカビが広がってしまっている場合に選ばれる手法。 |
---|---|
染み抜き | カビの範囲が狭い場合や、カビが原因で振袖にシミができている場合に用いる。 |
染色補正 | カビ取りのあと、生地の変色や色抜けが気になる場合に色や柄を書き足して元の状態に近づける作業。 |
撥水加工
振袖に汚れがつきにくくするための加工です。汗や雨、飲み物などによる汚れを事前に防ぐことができるため、次回クリーニングに出す際に染み抜きが不要になる可能性も。
水分をはじくことはカビの抑制にも効果的!大切な振袖を汚れから守りたい、クリーニングにかかる費用負担を減らしたいとお考えなら、撥水加工を依頼するのがおすすめですよ。
振袖を長期保管していた場合の黄変は対応してもらえる?
黄変(おうへん)とは、着物の汚れやシミを長年放置することによって発生する変色です。通常の丸洗いや染み抜きでは落とせず、以下の手順で行われる『黄変抜き』という作業が必要になります。
【黄変抜きの手順】
1.黄変の原因になっているシミや汚れを除去する。
2.黄変を漂白する。
3.漂白により脱色した箇所に染色補正を施す。
黄変抜きには高い技術が必要で、一般的なクリーニング店では断られるケースも少なくありません。
通常の染み抜きに比べて格段に難しい作業になるため、かかる料金も期間も倍以上になり得ると覚悟しておきましょう。
振袖と一緒に帯などの小物関連もクリーニングに出せる?ケア方法は?
振袖の着付けにはたくさんの小物が必要になります。長襦袢や肌襦袢などのインナー類、衿まわりのアイテムに帯や小物関連も、着物と一緒にクリーニングに出したいと考える方は少なくないでしょう。
小物類も身に着けたつどお手入れが必要です。振袖と一緒にクリーニングに出せるもの、自宅でお手入れできるものとその方法を表にまとめましたので、参考にしてください。
小物 | お手入れ方法 | |
---|---|---|
クリーニングに出せる | 長襦袢、半衿、帯 | |
自宅でお手入れできる | 肌襦袢 | 洗濯表示を確認し、洗濯ネットに入れた上でご家庭の洗濯機の対応コースで洗う。 |
足袋 | おしゃれ着用の洗剤で手洗いする。 | |
草履、バッグ | 乾いた布で拭いて汚れを落とす。取れない汚れがある場合は硬く絞った雑巾で水拭きしたあと、よく乾燥させる。 |
振袖のクリーニングの料金相場は?安い値段で抑える方法は?
振袖をクリーニングに出す際の平均的な相場は10,000円前後です。振袖とあわせて小物を出したり、染み抜きやカビ取りのオプションを追加したりする場合、さらに金額は上乗せされます。
店舗持ち込みよりもネットの振袖クリーニングのほうが料金は安め。丸洗いのみの相場は5,000~6,000円(※)ほどです。
デメリットとしては
・振袖を依頼先に送って状態を確認してもらってからでないと見積りが出ないこと
・担当者と直接顔を合わせてやり取りができないこと
などが挙げられます。特にこれらが気にならず、「とにかく安い値段でクリーニングをしてほしい!」という方なら、ネットの振袖クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか?
まとめ|振袖のお手入れを楽にしたい場合は?
振袖は原則、着用したつどクリーニングに出しましょう。汗や皮脂で汚れてしまったときやシミができている場合は、特に急いでクリーニングに出す必要があります。
とはいえ振袖クリーニングには1ヵ月ほど期間がかかるので、すぐに着る予定がある場合は一旦陰干しするだけでOK!
しばらく着なくなるタイミングでクリーニングに出しましょう。
振袖クリーニングをどこに出すか迷ったときの選択肢は以下のとおりです。
・クリーニング店
・呉服店
・着物クリーニング専門店
近所にある利便性、高い技術を持つ専門家に任せる安心感、価格の安さにオプションの充実度など、重視するポイントは人によりそれぞれ。それぞれの特徴や強みを理解した上で、信頼できる業者へ依頼してくださいね。
振袖クリーニングの基本は、専用の洗浄溶剤による丸洗い(ドライクリーニング)になります。
必要に応じて染み抜き、汗抜き、カビ取りを行った上で、希望すれば撥水加工を施してもらうことも可能です。
汚れの状態によっては通常より時間や料金がかかったり、クリーニングを断られたりするケースも。
まずは日頃のお手入れを欠かさずに、大切な振袖をよい状態で保ちたいものですね。
「振袖を着たいけれどクリーニングが面倒」「お手入れの手間をできるだけ省きたい」とお悩みなら、振袖レンタルを検討してみませんか?
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